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8 cm PAW 600 : ウィキペディア日本語版 | 8 cm PAW 600
8 cm PAW 600、別名PwK8H63とは第二次世界大戦のナチス・ドイツで開発された軽量な対戦車投射器(Panzerabwehrwerfer、対戦車砲の一種)である。従来は小型軽量で歩兵部隊の自衛用であったが、戦車の重装甲化に伴い大型化・大重量化の著しい牽引式対戦車砲を、以前のように軽量化することを目的に開発された。 == 概要 == ラインメタル社により開発され、同社の5 cm PaK 38から砲架が、7.5 cm PaK 40からマズルブレーキが流用されている。迫撃砲と同じ口径(実寸)81.4mmの砲弾を、高低圧理論の応用により小さな反動で発射可能で、自重640kgとPak 40(1,425kg)の半分以下だった。また迫撃砲やロケットランチャー同様、通常の火砲よりも砲弾にかかる圧力が小さいため、砲弾の外殻を薄くして炸薬量を多くすることができた。しかし初速は520m/sと遅く、貫通力145mmの有翼成形炸薬弾を用いないと威力を発揮できず、有効射程も750mにすぎなかった。肉の薄い滑腔砲身で、駐退機も簡易、砲架は流用品とあって価格は大変安く、3.7 cm PaK 36が5,730ライヒスマルク、PaK 40が12,000ライヒスマルクであったのに対し、わずか2,050ライヒスマルクであった。 PAW600は終戦までに260門が完成し、第30および第31装甲擲弾兵連隊などに配備されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「8 cm PAW 600」の詳細全文を読む
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